2017年4月9日日曜日

「笹の露」を弾く…

こんにちは、大庫です。

「而今の会」で終曲となる、「笹の露」のお稽古をしています。

この曲は山田流筝曲でも人気が高く 以前私もお稽古はしていただきましたが、本来の地歌として新たにお習いしなおしたものを今回演奏いたします。




私の友達の「地唄FAN管理人」さんが、ブログでこの曲についての詳細をアップしてくれていますので、ちょっとご紹介しますね。(以下、「地歌FAN」さんのブログより引用)
http://jiuta.at.webry.info/201006/article_2.html


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  Special thanks to 管理人 千 様  
    (邦楽データベース → 古典データベース) 

          http://www.eonet.ne.jp/~tngk/deta/koten/frame.html

                            (ご紹介者:藤枝 梅安様)
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笹の露(ささのつゆ)


一 酒は量りなしと宣(のたま)ひし、聖人は上戸にやましましけん。
  三十六の失ありと諌め給ひし仏は、下戸にやおはすらん。
  何はともあれ八雲立つ、出雲の神は八しぼりの、
  酒に大蛇を平げ給ふ。これみな酒の徳なれや。

二 大石さけつる畏みも、帝(みかど)の酔(えい)の進めなり。
  姫の尊の待ち酒を、ささよささとの言の葉を、
  伝へ伝へて今世の人も、きこしをせささ、きこしをせささ。

三 劉伯倫(りゆうはくりん)や李太白(りたいはく)、酒を呑まねばただの人。

四 吉野龍田の花紅葉、酒がなければただのとこ。
  よいよい、よいの、よいやさ。


1.酒は呑んでも適量に飲むべしと仰せられた昔の聖人は、酒に親しんだ人であったろう。酒を呑むと三十六の失敗をする原因となると諌められた仏様は、多分酒を御飲みにならなかったのであろう。何はともあれ、スサノオノミコトが、強い酒でヤマタノオロチを退治したのも、これは酒の力ではあるまいか。

2.応神天皇が御酒を召し上がってよい気持ちになり、道の傍らの大石を御杖でお打ちになったところ、堅い石すら走り避けたということも、酒の酔の元気がさせた業ではあるまいか。神功皇后が御子応神天皇の無事なお帰りを祈って作った待ち酒をささという言葉で代々伝え、今の世の人も酒のことをささと言い、ささを召し上がれをいう。

3.劉伯倫や李太白のような中国の詩人は、大の酒好きであったから有名になったので、酒飲みでなかったら、普通の詩人や学者に過ぎないであろう。

吉野山の桜や竜田川の紅葉も、酒を携えて見物するから興も起きて有名になったので、酒がなければ普通の名所ではないか。

解説
[調弦]
三絃:本調子 - 二上り - 高三下り
箏:半雲井調子 - 平調子 - 中空調子

[作曲]
菊岡検校
箏手付け:八重崎検校

[作詞]
島田両造

[他]
京風手事物。別名「酒」
酒にまつわる様々な故事・伝説を引いて、酒の功徳をたたえたもの。
手事は前後二回あり、いずれも手事・中チラシ・本チラシの構成。箏と三絃の掛け合いが70回近くあり、しだいに酔いがまわって高潮していく様を描く。
かつての許し物。

インターネット上で見つけた歌詞の解説サイトです。こちらはリンクして参照頂くのが良いのではと思いますので、URLを掲載させていただきます。(山戸 朋盟様のHPより)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~houmei/kasi/sasano_tsuyu.htm

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